他の矯正との併用

助矯正との併用

補助矯正期間

補助矯正期間

『マウスピース型矯正装置(インビザライン)』は、装置が目立たず、食事や歯磨きのときには装置を取り外せる優れた矯正治療です。しかし、日本人の場合、欧米人に比べて骨格的な問題から生じる不正咬合が多く、凸凹が大きいので、マウスピース型矯正装置(インビザライン)だけでの治療ができないこともあります。
その場合、マウスピース型矯正装置(インビザライン)だけでなく、ブラケットとワイヤーを使う『ワイヤー矯正』などの『補助矯正装置』を併用することがあります。 それにより、難しい症例でもより理想的な治療を行なえます。

補助矯正装置を併用するか否かの判断基準は、以下のようになります。

  • 不正咬合が軽度で、補助矯正装置を使わずマウスピース型矯正装置(インビザライン)だけで治療できる
  • やや難しい症例で、部分的に補助矯正装置を使ってから、マウスピース型矯正装置(インビザライン)を使う
  • さらに難しい症例で、全体的に補助矯正装置を使ってある程度歯を動かしてから、マウスピース型矯正装置(インビザライン)を使う。または、マウスピース型矯正装置(インビザライン)を使ってから、補助矯正装置を使う
  • 難症例で、マウスピース型矯正装置(インビザライン)だけでは治療できない

補助矯正装置を使う補助矯正期間は症状によって異なりますが、短いと約3ヵ月、長いと約1年になります。 しかし、マウスピース型矯正装置(インビザライン)での治療期間と補助矯正期間を合わせたトータルの治療期間を短縮することができます。

補助矯正装置

補助矯正装置には、一般的なものから機能性・審美性に優れたものまで、主に以下のような種類があります。

表側矯正

審美ブラケット(セルフライゲーションブラケット)

痛みの軽減や治療期間の短縮ができるブラケットで、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の前や後に使われることがあります。
『デイモンクリア』や『クリッピーC』はブラケットが白や透明なので目立ちません。

裏側矯正

クリッピーL

薄く小さく、余分な突起のない丸みのある装置なので、歯の裏側につけてもほとんど違和感がなく、外から見えることもありません。

セルフライゲーションブラケット

『クリッピーL』など、痛みの軽減や治療期間の短縮ができるブラケットで、歯の裏側につけるので、外から見えません。

顎間ゴム

『顎間ゴム』は上顎の装置と下顎の装置にまたがるようにかけるゴムです。
アライナーにゴムを引っ掛け、出っ歯・叢生を改善、噛み合わせを改善・微調整します。ゴムは端の方につけるので、ほとんど目立ちません。

ディスキング

『ディスキング』は、歯を削って歯と歯の間に隙間をつくることで、歯を並べるために健康な歯を抜歯する可能性を回避したり、左右の歯の形態を整えるための処置です。
少量歯を削ることになりますが、虫歯の発症や歯の弱化にはつながらないと証明されています。また、エナメル質が研磨されるので、硬さが増すという報告もあります。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)による治療にともなう一般的なリスク・副作用

  • ・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • ・正しい装着方法で1日20時間以上使用しないと、目標とする治療結果を得られないことがあるため、きちんとした自己管理が必要になります。
  • ・ご自身で取り外せるため、紛失することがあります。
  • ・症状によっては、マウスピース型矯正装置で治療できないことがあります。
  • ・お口の中の状態によっては、治療計画どおりの結果が得られないことがあります。
  • ・装着したまま糖分の入った飲料をとると、虫歯を発症しやすくなります。
  • ・治療によって、まれに歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
  • ・食いしばりの癖が強い方の場合、奥歯が噛まなくなることがあります。
  • ・治療途中で、ワイヤーを使う治療への変更が必要になることがあります。
  • ・お口の状態によっては、マウスピース型矯正装置に加え、補助矯正装置が必要になることがあります。
  • ・治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
  • ・薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医療機器です。日本では完成物薬機法対象外の装置であり、医薬品副作用被害救済措置の対象外となることがあります。

薬機法において承認されていない医療機器「インビザライン」について

当院でご提供しているマウスピース型矯正装置「インビザライン」は、薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医療機器となりますが、当院ではその有効性を認め、導入しています。

○未承認医療機器に該当

薬機法上の承認を得ていません(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2022年4月18日最終確認)。

○入手経路等

インビザライン・ジャパン株式会社より入手しています。

○国内の承認医療機器等の有無

国内では、インビザラインと同様の性能を有した承認医療機器は存在しない可能性があります(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2022年4月18日最終確認)。

○諸外国における安全性等にかかわる情報

現在世界100カ国以上で提供され、これまでに1,100万人を超える患者さまが治療を受けられています(2021年9月時点)。情報が不足しているため、ここではインビザラインの諸外国における安全性等にかかわる情報は明示できません。今後重大なリスク・副作用が報告される可能性があります。
なお、日本では完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
※当該未承認医薬品・医療機器を用いた治療の広告に対する注意事項の情報の正確性について、本ウェブサイトの関係者は一切責任を負いません。

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